【ライブレビュー】小沢健二の生配信「キツネを追ってゆくんだよ」

昨晩、生配信で行われた小沢健二の「キツネを追ってゆくんだよ」を夜な夜な鑑賞しました。子供を寝かしつけながらだったので、パジャマ姿、イヤホンを耳に突っ込んで横になったままでしたが、濃密な1時間半を堪能しました。

 

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オザケンといえば、「今夜はブギーバック」や「ラブリー」などの名曲を青春時代に何度も何度もMDプレーヤーで聞きました。その後、ミュージシャンとしての活動を再開された時は思わずガッツポーズをしてしまったほど、大好きなアーティストです。

今回の生配信番組はご本人が「小沢は音楽だけやれと言う方はスルーでどうぞ。」と事前に告知されていた通り、視る書籍というコンセプトで彼の詩が手紙という形で朗読されるのを中心に、オザケントーク、映像作品、BGMに流れる音楽作品を楽しめる内容になっていました。

私の拙い言葉で感想を述べるのは難しいのですが、ひとつひとつの「手紙」の内容は一見ナンセンスなように聞こえて、でもじっと耳をすませていると、心の奥深くに届くような、心地良い言葉の連なりでした。今の私たちが生きる社会やコロナ禍において燻っているモヤモヤとした不安のようなものを、爽やかに、軽快に、吹き飛ばしてくれるようなポジティブなエネルギーも感じました。

小沢健二さんの曲は、キラキラしていて、奥深いながらも軽快なもの、皮肉っぽけど最後は人を肯定してくれるポジティブなものが多いように思います。私が彼の音楽に惹かれるのも、そういう部分です。

今回の生配信番組では、(確かに音楽だけを楽しみたい人はスルーした方が良いのかもしれませんが笑)そんなミュージシャンとしての小沢健二さんの魅力を、違った形で堪能できる作品だったように思います。

あ〜それにしても、濃密な1時間半でした!

子育て中の私にとっては、コロナ以前に、ライブに行く事は難しいので、こういう形で好きなアーティストの声を生で楽しめるのは本当に嬉しいこと。充実した夜を過ごすことができました。